夏休みに本屋さんで
何冊かの絵本を取り寄せてもらって購入しました。
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わざわざ取り寄せてもらったのは、
シゲタサヤカさんの絵本をコンプリートするためでもあったのですが、
それ以外にも前から欲しいと思っていた絵本があったからでした。
それが、これです。
「あなたがもし奴隷だったら…」(あすなろ書房)
購入後、パラリとしか見ていなかったので、
昨日、もう一度、じっくり読んでみました。
・・想像する・・
ただ見るのではなく、「もしも自分だったら」と想像してほしい
という作者の言葉が最初に書いています。
仮に最初に書かれていなくても、
絵本の中の言葉や絵を見ると、
思わず「自分だったら」と想像してしまうくらい
インパクトのある絵本ではあります。
でも、
「もし自分だったら…」と想像したいけれど、想像の域をはるかに越えてしまっていて、想像するのが難しい
と思う場面もありました。
開き直るわけではないのですが、
やっぱりわたしの想像力には限界があるのだな
ということを感じました。
それでも、
これに限らず「もし自分だったら」と想像することは、
していかないといけないことだとも思っています。
・・正しいこと・・
奴隷制度が合法だった時代に、逃亡奴隷を助ける白人がいた
という場面には、少し救われました。
と同時に、
もし自分だったら、助けることはできないのだろうな
とも思いました。
「助けることが人として正しい」
というのは、今だから思うのであって、
わたしがもしその時代に生きていたら、
「奴隷制度が正しい」「助けるのは間違っている」
と思い込んでいたと思います。
それくらいわたしは、善悪の判断ができにくいというか、
大多数の意見に流されてしまうところがあると思っています。
・・考えさせられる・・
思った通り、というか
思った以上に考えさせられる絵本でした。
「自由って、なんやろう。」とか
「強さって、なんやろう。」とか。
ちなみに、一番、衝撃を受けたのは、
運ばれる船の中で物のように並べられている場面の絵でした。
人って、残酷です。
おわり。