ぐうたら人間のヒトリゴト~心・身・写・音・暮~

一人暮らしの日々、仕事のこと、世の中のことを日記・記録・メモ・独り言としてとりあえず綴る場所・・・

岡本茂樹「反省させると犯罪者になります」を読んで。

先日、本屋さんで、こんな本を見つけました。

反省させると犯罪者になります (新潮新書)
「反省させると犯罪者になります」岡本茂樹(新潮社)

購入した理由

わたしの中で正解がわからないことのひとつが、
子どもがよくないことをしたときに「ごめんなさいは?」と大人が謝罪を促す行為
についてです。

昔は、無理矢理謝罪させる(ごめんなさいを言わせる)ことが嫌いでした。
心にもないことを言わせても、何にもならないと思っていたからです。

本当に「ごめんなさい」と思ってから、その言葉を使ってほしい
と思って、関わっていました。

でも、10年くらい前に少しだけ考えが変わりました。
「形だけでも謝罪ができること」も大事なのかなと。
社会で生きる上のスキルとして。

でも、最近は、やっぱりそれだけじゃダメというか、
すぐに「ごめんなさい。」と言って、その場をしのごうとするのは良くないよなぁと
思い直しました。

謝れば許してもらえる、
という軽い感覚が身に付いてしまっている子に出会うと特に。

なので、どうするのが正解なのかわからないのですが、
そんなときは、
「ごめんっていうことは、もうしませんっていうことだよ。」
「ホントに、もうしないんやろうか?」
「してしまう可能性があるんじゃない?」
と問いかけています。

口だけの「ごめん」ばかりの子にならないでほしいと願って。
(もちろん、「ごめん」と素直に言える気持ちは大事だと思っていますし、
 言えないよりは言えた方が良いのだろうとも思っています。
 が…です。…やっぱり難しい…。)


…と、前置きが長くなってしまいましたが、
そんなこともあって、この本が気になり、購入したわけです。

読んでみて。

内容を詳しくは書きませんが、先のわたしの話に対する答えのようなものは与えてくれた気がします。

過激なタイトルですが、タイトルで読者を釣っているだけのものではなく、
納得できる中身でした。説得力があります。
結構ズバズバと書かれていますし、酒井法子さんの謝罪にまで言及されています。


あと、以前に読んだ「ちゃんと泣ける子に育てよう」に
なんとなく通ずるところもある内容でもありました。
ama-shinon.hatenablog.com

例えば、
負の感情、否定的な感情が抑圧されることの危険性とか。
幼少期の環境(親の関わり方)が及ぼす影響とか。


余談ですが、この仕事をしていたら、
そうやって幼少期の親(身近な大人)の関わりの重要性みたいな話を聞いたり、
本を読んだりする機会が多くなります。

そうすると、自分の幼い頃のことが思い出されます。
そして、だんだんつらく悲しくなってきます。

この本も、一気には読めませんでした。
途中で気持ちを整えるための休憩が必要でした。

仕事上、気になる本なので仕方ないのですが、
この感覚は何度経験しても慣れません。


そんなこんなで、この本は、
「ちゃんと泣ける子に育てよう」と同じく、
子どもに関わる全ての人が読んだ方が良いのでは?と思う本でした。



おわり。


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