ドラマ「鬼畜」を見たので、小説「鬼畜」を読みました。
先日、ドラマスペシャル「鬼畜」が放送されました。
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その後、原作も読みたくなったので、購入して読みました。
今から、ドラマと小説(原作)の両方のことを書きます。
ドラマ
予告を見たときに、「ホラー作品なのか?」と心配になったので、事前に調べてみたところ、そうでもないということと、今までに何度かドラマ化・映画化されている作品だということがわかりました。
・・・見た感想・・・
事前に調べちゃったこともあり、あらすじがわかった上で見ました。
恐ろしい話だということでしたが、わたしはそれほど恐ろしくは感じませんでした。
宗吉、お梅、菊代、どの立場にも立てなかった(感情移入できなかった)からかもしれませんが、もしかすると、わたしが鬼畜だからかもしれません。
ただ、宗吉は最低なやつだなぁとだけ思いました。
小説
・・・購入したわけ・・・
ドラマでは鬼畜感はありませんでしたが、40年ほど前に公開された映画は鬼畜感があったようです。
だとすると、原作は、きちんと鬼畜感があるのでしょう。
あと、ドラマは、スペシャルというだけあって長かったですが、実際は短編小説だとのこと。
そうすると、読んでみたくなりました。
・・・読んだ感想・・・
当たり前ですけど、ドラマは原作を忠実に再現していたのだなぁと思いました。
台詞などが同じだったので。
ただ、原作の方がやっぱり鬼畜感がありました。
ドラマでは、お梅は子どもに暴言を吐くだけでしたが、原作ではひっぱたいています。
良子の汚れた服の描写もなんか切なかったです。
あと、宗吉の心理が詳しく描かれているので、より身勝手さを感じました。
ちなみに、終わり方はドラマとは違います。
ドラマを見たあとだと、原作の終わり方は中途半端に感じるかもしれませんが、わたしは、これくらいの終わり方の方が小説っぽくて好きです。
「鬼畜」
「結局、誰が一番鬼畜なのか」と考える人もいるようですが、わたしからしたら、誰一人として子どものことを考えていないので、みんな鬼畜です。
というか、大人はみんな鬼畜です。
ずるいし、勝手だし。
…と言ってしまうと、終わってしまうので、あえて誰が一番?を考えてみたのですが、やっぱり宗吉ですかね。
解決するための他の方法もあるやろうに。
実話をもとにした作品だとのことなので余計にそれを感じます。
余談
・・・その他の作品・・・
「映画化作品集」ということで、他にも短編小説が入っています。
鬼畜以上に入り込んでしまう作品もありました。
まだ、5作品中3作品しか読んでいませんが、どれも読みやすい文章です。
小説を読むのは、久々でしたが、買ってよかったと思いました。
・・・原作を読む・・・
映画やドラマをみたあとに原作を読むことは時々します。
今までに原作を買って読んだのは、
・地下鉄に乗って
・悪人
・洞窟おじさん
・少年H
ですかね。
自慢じゃないですが、「少年H」は読破できずに終わりましたし、それ以外も途中を飛ばしつつ読んだ気がします。
どうやらわたしは、映像化されたものを先に見てしまうと、読むことに集中できなくなるようです。
そう思うと、しっかり読めた鬼畜は、わたしの中では珍しい部類に入る作品だということです。
あとの2作品も読むのが楽しみです。
おわり。