高田かや「カルト村で生まれました。」を読んで。
たかぎなおこさんの本を読み尽くしてきた感じになってきたこの頃。
ぱらぱらっと読めそうな本は他にないかなぁと本屋でうろうろしていたら、こんな本を見つけた。
面白かったというか、先が気になったので、先日、続編も買った。
どんな本かと言うと、
村の日常が描かれたエッセイ本という感じ。
その「村の日常」というのが、ポイントで、
ぐいぐい引き込まれてゆくのだけれど。
うまく言えないけれど、
世の中には、まだまだ知らない世界があるんだなぁという感じ。
いろいろな価値観の人がいて、
いろいろな生き方をしている。
今回、これを読んで、初めてこんな村が存在するのだと言うことを知った。
何が良いとか、
何が悪いとか、
価値観は人それぞれなので、それについてあれこれ言うつもりはないけれど、
もし、わたしが村で生まれ育っていたら、
村を出て、一般(本の中ではそう呼ばれている)の社会で、適応していくのは難しいだろうなぁ
ということだけは思った。
文化の違いと言うか、習慣の違い?
それについていけなくてつらくなるだろうなぁ、と。
といいつつも、
ある年齢で、家を出て、自分がしたい生き方をしている今を思うと、
わたしも高田さんのように村を出ることを選択するようなタイプかも…とも思った。
なににせよ、この本を読んでしまうと、
しばらくは、自分もその村にいるような感覚というか、
その衝撃から抜け出せない感覚に陥る。
合宿だったり、修学旅行だったり、
同年代の友だちと生活することが楽しかったことを思うと、
この村の生活のその部分だけには、わくわく気分を感じてしまう。
おわり。