ビッグイシューって、知っていますか?
久々に「ビッグイシュー」を買いました。
最新号じゃなく、バックナンバーを買いました。
ということで、今日は、ビッグイシューを知らない方に向けて書きます。
<目次>
ビッグイシューって知っていますか?
ビッグイシューというのは、30ページくらいの雑誌です。
値段は350円です。
販売場所は路上です。
北は北海道、南は熊本くらい(本当は鹿児島らしいですけど今は休止中とのこと)までのいろいろな場所で販売されています。
販売員さんは、ホームレスの方が中心だと思います。
(この冊子に書かれている説明によると、住まいを得たあとも必要であれば販売を続けられるそうです。)
ビッグイシューの仕組み
表紙には「ホームレスの仕事をつくり自立を応援する」と書かれています。
どういうことかと申しますと(説明が下手なのでうまく説明できないのですけど)、最初の10冊は無料で受け取ります。
そして、それを販売します。
全部売れると3500円の売り上げです。
で、その売り上げをもとに、次からは雑誌(1冊170円)を自分で仕入れます。
そして、それをまた販売するのです。
すなわち1冊売れると180円がその方の収入になるというわけです。
わたしが買う理由
前にも書いたのですけど、わたしがこのビッグイシューの存在を知ったきっかけは自分でも覚えていません。
ただ、路上で見かけて知ったのではなく、なにかの情報から知った、ということだけは確かです。
そのなにかの情報でビッグイシューの存在を知り、「なるほど~」「こんな取り組みがあるんや~」と感銘みたいなものを受けて、買ってみたいなぁと思ったような気がします。
今は「雑誌を買うことそのものが誰かの一歩になるならできるだけ買う方向でいたいなぁ」という思いのもと、機会があるときに買っている感じです。
わたしの基本的な考え
ビッグイシュー購入に限らず、わたしは「自分にできることをできる範囲でする」というのが基本です。
なので、それに則っている感じです。
昔は、そんなことまで考えが及びませんでした。
が、例えば、わたしもいつ家を失うかわかりません。
これに限らず、何かの助けを必要とするときは来るだろうと思っています。
そうなったときに絶望があるのではなく、前を向いて歩いていける社会にしたいのです。
誰にとっても安心できるというか、救いがある世の中であってほしいし、
困ったときに手を差しのべてもらえる社会であってほしいのです。
なので、そういう社会を作っていくために素敵な取り組みをされているところがあれば、自分もできる範囲で協力したいと思っています。
他力本願っぽくてあれですけど、体力的にも金銭的にも自分自身が何かを立ち上げて運営していくことは、やっぱり無理なので。
ビッグイシューはおすすめ
冒頭で「30ページくらいの雑誌」と書きましたけど、読みごたえはあります。
今回も電車の中で夢中になって読んでしまいました。
内容というかテーマは幅広いです。色々です。
号によって色々なので、毎回新鮮ですし、色々だからこそ、自分の興味があるテーマの号を買うことができます。
わたしが買うところだけなのかもしれませんけど、最新号だけじゃなくて、バックナンバーも持っておられるので、わたしはその中から自分が読みたいテーマの号を選んで買っています。
と言っても、1冊にひとつのテーマだけ載っているのでなくて、色々な記事があります。
なので、自分が読みたいと思っていたテーマ以外のこともたくさん載っているので、そこでまた新たな視点がもらえるのです。
今回は、「食の原点」と表紙に書かれていたので、食べ物好きなわたしは惹かれてしまったのですけど、他にも児童虐待のことやアンディさんのことや在野研究者のことが載っていて、色々考えることができました。
そんなわけで、350円で盛りだくさんの記事が読めるのでおすすめなのです。
販売員さんに思う
このビッグイシュー。
残念ながら、販売場所の数は、都道府県で言うと、14くらいしかありません。
販売場所が多いのは、東京、大阪、兵庫です。
本社が大阪だし、東京に事務所があるから、そこが多くなるのでしょうか。
それとも、ホームレスの方は大都市に多いのでしょうか。
もちろん、14の都道府県に滋賀は含まれておりません。
滋賀では販売されていないのです。
なので、たいてい帰省したときに買います。
わたしが帰省するのは、お盆や年末年始やGWくらいですが、暑い夏も、寒い冬も販売しておられます。
そんな中、たった1冊しか買わなくても「ありがとうございました!」と愛想よく対応してくださるので、ちょっと申し訳なくなります。
スーパーやコンビニで、もうちょっと買っても、そんなに丁寧にお礼を言われませんからね。
そう思うと、ありがたいですし、やっぱり今度も買おうという気分になります。
今回、わたしがしゃがんで欲しい号を探していると、同じようにしゃがんで対応してくださいました。
ささいなことですけど、そういう動きから丁寧さ・真面目さがビシバシ伝わってきます。
(腕を組んで、ふんぞり返って偉そうに対応する教師とはえらい違いです。)
それにしても、一日にどれくらい売れるのでしょうか。
わたしが買うところでは、どれくらいの人が買っているのでしょうか。
1冊売れても180円。
暑くても寒くても、一日中、ビッグイシューを上に掲げて立っておられるのですから、もうちょっと収入になっても良いのになと思ったりします。
一体何冊売ったら、自立できるくらいの資金がたまるんだろう、とも思います。
だったら、1冊とは言わずに、もっと買ったら良いやんという話ですが、手当たり次第買うのはなんだか嫌なのです。
販売一覧を見て、欲しい号が3つあったら3冊買いますし、1つだったら1冊しか買いません。
買うだけ買って読まずに捨てるなんて、ある意味失礼ですので、本当に読みたいものを買うのです。