学校の仕事を辞めて、1年が経ちました。
わたしが辞めた理由はいろいろです。
たくさんありすぎて、ちょっと忘れつつあるくらいです。
覚えている中の一つに「学校は好きだけど、学校は嫌い」というのがあります。
うまく言えませんが、「子どもたちがいるという意味では魅力的な場所だけど、職場として、そして、子どもたちの場所としてはいまいちだ」という感じです。
1・職場として
わたしの社会人スタートが私立の教育施設だったからそう感じるだけなのだと思いますが、学校は、余計なことがとても多いと思ってしまいました。
無駄に長い会議とか。
細かい組織とか。
もっとスリムに、もっとコンパクトにできるのではないか??と思うことがしばしばでした。
資料を読み上げる時間の方が長い会議なんて、何のための時間なのか?と、時間がもったいなくて仕方ありませんでした。
また、その会議中、熱心な表情で座って聞いている先生たちのことも、わたしは不思議で仕方ありませんでした。
「先生たちって、真面目な方ばかりなのだなぁ。すごいなぁ。」と、いつも思っていました。
来年度に向けての会議も、虚しさしか感じませんでした。
最初のころは、わたしも熱心に参加していましたが、会議で出た改善点や来年度への申し送りが、きちんと翌年に活かされない(引き継がれない)と知ってしまってからは、来年度に向けての会議も、ただただ無駄な時間にしか思えませんでした。
必要があるから会議をしているというより、会議という枠があるから会議をしているという感じに思えました。
2・子どもたちにとって
「多様性」とか「個性を大事に」などと言われますが、まだまだ「みんなと同じ」ということを求められるのが学校です。
ザ・昭和です。
いや、ザ・明治??
とにかく、なかなか窮屈です。
なにかにつけて、「揃っているのが美しい」という感覚を植えつけられるのです。
すなわち、揃えられない人はダメだということです。
「みんなちがってみんないい」と言われながら、「一糸乱れないのが美しい」みたいな指導を受けるのですから、とても矛盾しています。
ちなみに、「周りに惑わされず自分で判断しなさい」と言われますが、そのようにしたら「周りを見て考えなさい」と叱られます。
矛盾だらけで大混乱です。
そんなこんなで、今、書いたことだけが理由ではないですが、わたしは辞めてしまいました。
それでも、最初に書いたように「子どもがいる場所」なので、とても魅力的な場所だなとは思っています。
まぁでも、あれ以上いたら、ストレスでどうにかなってしまっていたと思うので、一旦、辞めてよかったとは思っています。