絵本「いのちをいただく」の坂本義喜さんの講演会に行った。
2013年6月に
わたしは、こんな本を買いました。
「いのちをいただく」
(文:内田美智子 絵:諸江和美 監修:佐藤剛史 出版:西日本新聞社)
4年も前のことなので、
今となっては、買ったきっかけや理由は全く覚えていません。
食育に関する本がほしかっただけなのかもしれません。
もしくは、人権や同和教育に関する本がほしかったのかもしれません。
(なのに、なぜ購入時期を覚えているかというと「読書メーター」に登録しているからです。)
その購入から4年。
先日、この絵本の原作者である坂本義喜さんの講演会に行くことができました。
坂本さんは、熊本の食肉加工センターで働いておられた方です。
絵本に出てくる話もありましたし、
もちろん、それ以外のお話もたくさん聞かせてもらえました。
これとは、また別の方のお話で
「うちは精肉店」という写真絵本やドキュメント映画があるのですが、
それを思い出す内容でもありました。
普段、わたしはあまりお肉を食べないのですが、
「うちは精肉店」の映画を観てしばらくは、
意識してお肉を買っていたことを思い出しました。
なんか、このまま売れ残って廃棄になったら悲しいなと思って。
「いただきます」の大切さとか色々な仕事への感謝の気持ちとかを
子どもたちに伝えていきたいと思っている人は多いと思います。
でも、
のほほんと過ごしている口だけの大人が
あれこれお説教がましく言うより、
こういう実際に働いていた方の話を聞いたり、映画を観たりする方が、
「いただきます」「ありがとう」「ごちそうさま」という気持ちは
自然に出てくるんじゃないかなぁと思います。
いや、経験したことがない人がそれを伝えようとすることを
否定しているのではなく、
「生の声に勝るものはない」という意味で。
わたしも「生の声」には勝てないかもしれませんが、
自分なりの思いを持ち、
必要なときは語れる大人でありたいなと思いました。
おわり。